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足柄版 公開:2016年4月16日 エリアトップへ

従来の関係、見直そう デスク・レポート

政治

公開:2016年4月16日

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 ▼南足柄市役所の1階で職員3人を立たせ、延々と説教する「お客様」を目にした。30分ほどの用を足してもまだやっていたので少し耳を傾けてみると、一方的な内容に気づいた。時折うなずきながら話を聴く職員も困り果てた様子だった。たとえ行政職員とであっても、理不尽なことには毅然と対処する気概があってもいい。見方を変えれば、そういう時にこそ所属長の出番ではないだろうか。あまりに理不尽な「お客様」にはスマートにご退場いただく接客術を持ち合わせてはいかがだろうか。

 ▼行政が住民の声に耳を傾けるのは当然のことだが、あわせて配慮したいのが説明の「仕方」だ。相手の納得は単に紙や言葉で説明するだけでは得られないのが相場だ。特に行政の場合には塩梅が難しいのだろう。かつて「広報広聴事業は行政の呼吸である」と声高にし、その姿勢を貫徹する首長がいた。多少の強引さはあったが、日ごろの細かなそして親身な傾聴が功を奏してか、数々の難局を自我の主張と政治判断で乗り切る姿を見た。この地域では大井町の間宮町長がそうした政治家のタイプに当てはまるような気もする。

 ▼南足柄市の道の駅、開成町の新庁舎、大井町のパークゴルフ場、松田町の新松田駅周辺、山北町には新東名スマートインターなど、各市町はそれぞれ大きな事業と相対している。いずれもトップの先見性や政治力、さらに住民の理解と参加が不可欠だといえる。優れた計画や運営方法、財政措置はさることながら、行政による住民への説明、あるいはその「仕方」が事業の成否を決める、と言っても過言ではない。

 ▼地方創生や県の未病を治す取り組み、小田原市と南足柄市による自治体の在り方協議など、足柄上地区の自治体を取り巻く環境は「動」へとシフトしている。いずれの政策も遠からず連動した動きであり、「人口減少社会」に対応する重要な取り組みだと言えそうだ。足柄平野には東京圏に住む人たちにとって魅力となり得る地域資源があちこちに満ち溢れている。手つかずの資源もある。従来の行政と住民の関係を見直し、それぞれの立場を尊重しながら「人口減少社会」と対峙する必要がある。

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