神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2016年4月23日 エリアトップへ

治水神・禹王研究会誌の編集長として郷土の歴史を研究する 関口 康弘さん 南足柄市塚原在住 59歳

公開:2016年4月23日

  • X
  • LINE
  • hatena

来し方知り、行く末巡る

 ◯…県立秦野曽屋高校で日本史を教えている。南足柄市塚原の自宅から電車と徒歩で1時間以上かけていた通勤時間を、この春40分まで短縮した。「史料を読む時間を捻出したい」と、電車から車通勤に変えた。短縮した往復40分の時間をその時間に振り替えたというが「あまり変わらなかったかな?いや、そんなことない。細切れの時間が増えた。かな?」とジェスチャーが増す。学校の若手教諭が昨年、校内に日本史研究会を立ち上げた。殊の外そのことを喜んでいる。

 ◯…「来し方を知り、行く末を巡り考える。これが歴史の醍醐味」。子どもの頃から習わしや言い伝えが好きで、昔からの暮らしが受け継がれる地域ともごく自然にかかわってきた。中学時代、郷土史の第一人者、本多秀雄さんから聴いた話が人生の転機になった。「富士山噴火を機に、当時の人々が酒匂川の流れを変えた」。川の流れを必死の思いで変えた地域の郷土史、とりわけ近世史には思い入れが強く「いつか一冊の本にまとめたい」という。

 ○…1957(昭和32)年、塚原生まれ。岡本小から岡中、山北高校を経て日大へ進学した。文理学部で史学を専攻し人生の伴侶も得た。24歳で結婚した奥さんは今でいう歴史系女子の”レキジョ”で「古文書を読むのが得意」だそう。共通の趣味をもち歴史を巡る旅も重ねてきた。「読めない文書(もんじょ)があればすぐによく読んでもう。2人で1人前です」と笑みがこぼれる。

 ○…「好きな人物は?」という、おあつらえ向きの質問には少々悩んだあと「伊藤博文」と柔らかに受け答えた。南足柄市の市史編さんに携わった縁から治水神・禹王研究会と出会い、会誌の編集長を担うようになった。「昭和を境に日本人の漢文教養が薄れた。それでも大口堤や岩流瀬堤など地域信仰は続いている。禹王や300年前の富士山噴火も地域の歴史として伝えていく必要がある」。

足柄版の人物風土記最新6

小島 賢次さん

6月に初の写真教室を開く南足柄市写真協会の会長を務める

小島 賢次さん

南足柄市和田河原在住 71歳

4月20日

遠藤 克也さん

松田警察署の署長に就任した

遠藤 克也さん

松田町在住 59歳

4月13日

佐々木 朋美さん

文命中学校での部活動地域移行の現場管理責任者を務める

佐々木 朋美さん

開成町中之名在住 53歳

4月6日

望月 洋子さん

ソーラン山北実行委員会の委員長を務める

望月 洋子さん

山北町岸在住 57歳

3月30日

川瀬 明宏さん

松田道祖神太鼓研究会の代表として伝統の復活を目指す

川瀬 明宏さん

松田町在住 84歳

3月23日

菊間 みづきさん

3月24日に定期演奏会を行う足柄高校吹奏楽部の部長を務める

菊間 みづきさん

小田原市在住 18歳

3月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook