足柄版 掲載号:2016年5月21日号 エリアトップへ

初のちぎり絵個展を開く 瀬戸 恵子さん 山北町山北在住 78歳

掲載号:2016年5月21日号

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父の思いと一緒に

 ○…取材の日はちょうど誕生日だった。1938(昭和13)年、父母の代まで4代続く農家の長女に生まれ、妹と2人姉妹で育った。開口一番、「お電話を頂いて驚いたんですよ。とっても嬉しいわ」と、取材をことのほか喜んでくれた。5月26日から6月3日まで、山北町生涯学習センターで初めて個展を開く。作品は風景を和紙で描いたちぎり絵。きれいに額装した作品15点ほどを展示する。その作品が部屋にあふれていた。

 ○…明治生まれの父は1945年1月にラバウルで戦死した。記憶はないが「丸くくるまった新聞紙が3つ木箱に入っていた」と母に聞かされた。母親は「マメで面倒見のいい人だった。85歳まで山仕事をして89歳まで生きた」。冬になると、地方から出稼ぎに来る人をみかんの作業員に雇い、そのまま山北で所帯を持つ人もいた。その母からは「人とのお付き合いの大切さを学んだ」といい、それを今も実践している。

 ○…自宅の庭で夫とすっぽんを養殖している。36年前に夫と2人で始め、軌道に乗るまで10年。苦楽を分かちあってきた。「全滅したことが2度あったけれど、そこからは何とかうまくいった」。それでも管理には手がかかり夏場はほとんど外出もできないほど。ちぎり絵はほとんど夜の作業になる。「肩も凝らないし疲れも残らないの。すっぽんのお陰かしらね」と陽気だ。

 ○…夫と長男夫婦、大学生から高校生の孫3人の6人家族。12年前に母がなくなると、遺品から、父が母に宛てた葉書きが出てきた。びっしり詰まった文字にバナナの絵が添えてあった。「父も絵が好きだったことをこの葉書きで初めて知った。それからは夜のちぎり絵は父と一緒にしているような感じになった」。そんなちぎり絵が「生きがい」だという。月2回のちぎり絵サークル「広美会」と月1回のパークゴルフ「宮美会」で仲間と会うのが楽しい。ご主人と2人、まだまだ仕事を続けるという。

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