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足柄版 公開:2016年6月11日 エリアトップへ

介護予防ボランティアに携わる 稲(いな) 寿美(としみ)さん 山北町岸在住 69歳

公開:2016年6月11日

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穏やかに、強く、しなやかに

 ○…「私よりもみんなの事をたくさん書いてほしい」。照れながらも快く取材に応じてくれた。リフォームしたばかりの自宅リビングからは酒匂川の土手に立つ大きな桜の木と紫陽花がよく見える。その向こうには新緑の山と青空が広がる。「桜の花が散るとこの庭が花でいっぱいになる。すごく綺麗だけど大変」とはにかむ。少しずつ、たくさんの草花が植わる庭が好みで長年かけて今の庭になった。「整然とする庭よりも、あれこれ植えるほうがいい」という。

 ○…岸地区に住む介護予防教室のボランティア仲間12人と「岸夢一座」を立ち上げた。地域の連合自治会長さんに「ぜひ取材してもらいたい」と言わせるほど元気な仲間だ。予防教室で披露した認知症の寸劇がきっかけで仲間と芝居に興味を持ち「言い合いもするけど仲がいい」そんな関係が深まった。座長を任されているが「私は勤めが役場だったから調整役」「私よりもみんなのことを書いてね」と、ここでも念を押された。

 ○…1年半前にご主人を亡くした。胃がんの治療で2日間の予定で入院した2日目の急変だった。夫婦揃っての旅好きで、中国やモンゴル、チベットなどアジアの秘境をたくさん巡った。地域のボランティアにも熱心だったご主人は「物を作ったりすることが好きで庭が道具だらけだった」。おかずを届けがてら様子を見に来てくれる仲間もいた。感謝の言葉は尽きない。

 ○…山北町山市場の生まれ。兄1人と弟2人がいる。男系家族の紅一点でもあり祖母には特に厳しく育てられた。「立つより返事!」その格言が今も忘れられない。「おばあちゃんの話をするなんて久しぶり。嬉しい」とさらに話がはずむ。この6月から娘さん夫婦と3人で暮らすようになった。家のリフォームはそのためにした。これからの目標は「元気でいること」。仲間には同じように夫を亡くした人もいる。みんな大切な仲間だという。

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