河村城址周辺に約1千世帯、2700人が暮らす山北町岸地区で、介護予防ボランティアに携わる主婦12人が劇団を結成した。6月16日に山北町岸の山北町高齢者いきいきセンターで旗揚げ演目を披露する。
劇団の名前は「岸夢一座」。団員は55歳から76歳の主婦12人で、ともに町が実施する介護予防教室「いきいき塾」を支える岸地区のボランティア仲間だ。
町が開く教室は年間で8カ月だが、岸地区では地域在住のボランティアが「縁側でぽかぽかタイム」として、自主的に介護予防教室を開いている。そのため介護予防教室の開催が年間を通じて途切れることがない。
毎週金曜日にいきいきセンターで開かれる教室では、午前中に認知症予防、午後は体操などを行い住民が要介護にならないよう取り組んでいる。
こうした活動の中で年に数回演劇を披露することもあり、その活動範囲を広げようと今回、劇団を旗揚げすることになった。
ボランティアグループのまとめ役で座長の稲寿美さん(69)は「みんなで楽しみながら演目や脚本をつくり毎週火曜日にお稽古をしています。お年寄りが楽しみにしてくれるような一座にしたい」と抱負を語る。
一座は、地域の高齢者を招き岸地区福祉協議会が6月16日(木)午前10時から、高齢者いきいきセンター(山北町岸2060番地)で開催する「春の敬老茶話会」で旗揚公演の舞台に立つ。演目の『毬と殿様』は紀州の童謡をアレンジした創作芝居でお殿様を地元の河村城主に脚色。小道具や衣装も自前で作った。
岸地区連合自治会長の石田進二さん(71)は「地域でこうした劇団ができて心強い。これからの活動が楽しみ。町全体にも貢献できるのではないか」と期待を寄せ、支援していく考え。
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