山北町山市場の県道76号山北藤野線にある土砂流出を防ぐ「芝安戸洞門(しばやすどどうもん)」で9日、上下線側の2箇所にある銘板が盗まれていることがわかった。付近でも同様の被害があった。
盗まれたのは銅製の銘板で全10枚のうち4枚。いずれも「洞」と「門」の字が刻まれた40cm四方の銘板で1枚約6万7千円。被害額は約27万円になる。
県西土木事務所によるとこの洞門は2012年度に設置された。地上から「門」の底辺までは約2m。「洞」の上部までは3mに達する。 銘板はアルミ製のボルトとナットで四隅が止められていて、ナットを外して持ち去られたとみられる。
たまたま現地を通行していた県西土木事務所の職員が発見し、道路を管理する同事務所が10日、松田警察署に被害届を提出した。
県西土木事務所管内では、2013年5月に松田町内での橋で同様の被害があって以来の盗難だという。
山北町清水地区にある「清水やまなみ橋」でも河内川両岸の4カ所にあった計6枚の銘板が盗まれていた。中には橋の由来が書かれた銘板も含まれている。 今月10日、芝安戸洞門の銘板盗難を取材していた本紙記者が発見して役場に通報。役場は13日、松田警察署に被害届を提出した。
清水やまなみ橋は、道の駅山北の近くにあり県道76号山北藤野線から河内川にかかる橋で、2014年2月に開通した。同年3月に閉校した町立清水中学校の卒業生6人が卒業記念として命名し同年2月の開通式に6人全員が出席した。
この橋は、建設中の新東名高速道路の開通時に、県道と山北スマートインターの出入り口を結ぶ。
湯川裕司町長は本紙の取材に「橋の銘板だけでなく、清水中最後の卒業記念で設置した橋名の由来板まで取り外されたのは非常に残念」とコメントしている。
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