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足柄版 公開:2016年7月9日 エリアトップへ

まち歩き&ワークショップに参加して参加者に寄を紹介した 大舘 敏雄さん 松田町寄在住 74歳

公開:2016年7月9日

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やどりきが大好き

 ○…麦わら帽子に新しい地下足袋、首に白いタオルを巻き、額から顔に大粒の汗が流れる。炎天下の午後、町内外から松田町寄地区に集まった20人ほどの参加者と勝手知ったる地域を歩いた。「ここは空き家で〜す。住みたい方がいたら私に言ってくださ〜い。大歓迎で〜す」。ひときわ通る声でみんなに話しかける。「ここはホタルがたくさんいま〜す。ほんとに綺麗で〜す」。話しかける、というよりも、唱える、と表現するほうが正確で、その声は1時間以上歩いた後も衰えることはなかった。

 ○…1941年、横浜市南区の生まれ。兄と姉が1人、妹2人に弟が1人いる。東海大学工学部から電機メーカーに就職したが、縁あって寄郵便局長の家に婿養子で入った。「自分は長男でもないし『よし!いっちょ行ったるか』という気持ちで寄にきた」と笑う。父親は郵便局員。父の当時の上司が松田郵便局長の子息で、跡継ぎがいない寄郵便局長との間で話ができあがっていた。その局長が奥さんの父親。都会暮らしが一変したものの「自分にはそれが合っていた」という。

 ○…下曽我と松田の勤務を経て1983年に3代目となる寄郵便局長に就いた。2007年に退職し、今は息子が4代目を勤める。「自分の役割は果たせた。退職前からそうですが大好きな寄のために尽くしたい気持ちでいっぱいです」

 ○…退職の2年ほど前から、地域の仲間とNPO法人を立ち上げ活動してきた。地域の歴史や文化、昔からの暮らしを若い世代に伝えるためだ。「地域のおばあさんに手伝ってもらったり、いろんなことに取り組んできましたが残念ながら去年の3月に解散してしまいました」。後継者不足が原因だった。そこにきて今回の役場のプロジェクトに気持ちがはやった。元来の「お祭り男」の気質が目を覚まし、張り切った。「これからもできる限り頑張りたい」その気持は昔も今もまったく変わらない。
 

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