足柄版 掲載号:2016年8月27日号 エリアトップへ

「職場五訓」の実践を デスク・レポート

政治

掲載号:2016年8月27日号

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 ▽2年前に初めて南足柄市役所を訪れた際、立派な庁舎を見て驚いた。ガラス張りの壁面に吹き抜けの天井からかつての財政力を垣間見ることができる。向かい側に建つ文化会館もしかりだ。南足柄市役所の庁舎は1987年の竣工で、一般社団法人日本建設業連合会が各年の良好な建築資産に贈る「BCS賞」に輝いた。大井町の旧第一生命保険相互会社大井本社と並び称される県西地域を代表する建築物だ。

 ▽人口約4万3千人。その規模は県内19市で最も小さく、寒川町よりも3千人ほど少ない。近隣の秦野市の4分の1ほどだ。その秦野市と並び南足柄市は公立幼稚園が充実する自治体として知られてきた。その特長ある分野にも聖域を設けずに南足柄市は事務事業の見直しを進めている。17年度予算で約3億4500万円の歳出超過を見込んでいるためで、市政懇談会では財源捻出のための行政改革の具体案をいくつか示した。

 ▽その中身は「行政改革」と表現するにはやや精彩を欠いている。行政改革を本気で実施して、財源を絞り出す行財政改革とするには、庁内で客観的な立場で改革案を立案し、実行を管理し、成果を随時検証できる仕組みが不可欠だ。これは企画や財政の職員では担えない。市長の代官として職員にとって悪役となる「行革担当」を置く必要がある。さらに議会もこの動きに呼応して特別委員会を設置し、閉会中でも審査ができる体制を整えるべきだ。そうした環境も整えず、にわかな「行革案」を小出しにしていては問題の本質的な解決が遠のくばかりではないだろうか。

 ▽南足柄市役所には【1】懇切丁寧、【2】互助融和、【3】迅速正確、【4】新味改善、【5】規律遵法―という庁訓『職場五訓』が受け継がれている。なかでも「全員一体和をもってほかの人の仕事も手伝いましょう」とする『互助融和』と、「常に創意工夫して仕事の改善をはかりましょう」とする『新味改善』は、現下の市役所に市民が求める姿そのものではないだろうか。今年10月からは南足柄市と小田原市で合併の是非などを検討する2市協議が始まる。地方自治の転換期にある今こそ、先人の遺訓を読み返してみてはいかがだろうか。

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