岡本中学校出身で旭丘高校相撲部3年の矢野雄一郎くんが7日、大相撲九州場所の新弟子検査の体格検査をクリアした。医療検査を経て、早ければ場所中の前相撲に挑む。
矢野くんは旭丘高校相撲部監督で南足柄市の金太郎相撲連盟代表の岸田光弘さん(43)の勧めで相撲を始めた。高校入学時について「骨格がしっかりしていた。本人も格闘技が好きで伸びしろを感じた」と振り返る。
小学校入学前から空手の経験はあったが相撲の経験はなく高校入学後は体づくりから始めた。主将を務めた今年の夏は創部6年目の旭丘高校を初のインターハイ出場へと導くなど頭角をあらわした。
各界入りにあたっては元横綱、旭富士の伊勢ヶ濱部屋への入門を決めた。同部屋と旭丘高が昨年から始めた交流事業で横綱日馬富士や大関照ノ富士らと接し「親方のもとで相撲をとりたい」と考え始めた。
新弟子検査を控えた11月3日には南足柄市体育センターの相撲場で開催された「第9回金太郎杯相撲選手権大会・相撲教室」に矢野くんも参加。子どもから大人まで約90人の選手を代表して選手宣誓をした。
まわしをつけた子どもたちに胸をかす相撲教室では、子どもたちを軽々と持ち上げ、必死で倒そうとする5人の子どもを相手に土俵の外に押し出され転ぶなど、ひと足先に力士の風格漂わせ会場を沸かせた。
南足柄市によると「市民が角界入りするのはおそらく初めて」だという。
「応援される力士に」
医療検査を経て新弟子検査に合格すると、矢野くんは九州場所の場所中に行われる前相撲で土俵に上がり20日の新序出世披露でお披露目される。
前相撲の結果が来年1月に両国国技館で行われる初場所の番付に反映され、晴れて角界デビューとなる。
矢野くんは「たくさんの方に応援してもらえる力士になりたい」と意気込み、矢野くんを3年間指導した恩師の岸田監督は「応援してくれた方々への感謝の気持ちを忘れずに上を目指してほしい」と教え子にエールを送った。
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