足柄版 掲載号:2016年12月24日号
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吉田島総合果樹部員 ミカン有効活用 伝統校の“部活”、地域で普及活動

教育

(後列左から)長津くんと和田くん(前列左から)加藤くんと香川くん
(後列左から)長津くんと和田くん(前列左から)加藤くんと香川くん
 吉田島総合高校の生徒が、学校のある開成町など地域で栽培する果樹の魅力を伝えようと、今年収穫したミカンを持参して町内の幼稚園や小中学校を訪問している。同校では敷地内外で果樹や花、野菜などを栽培している。

 この取り組みを始めたのは果樹部で活動する生徒たち。味は良いが規格外で販売できないミカンを有効活用できないか考え、町内の学校などを訪れて果樹の魅力を伝える計画を立てた。

 同校の果樹部は、前身の吉田島農林高校時代から続く農業高校としての伝統を受け継ぐ部活動で、放課後や休日を利用して校舎内の約1万6千2百平方メートルと松田山のミカン園約7千3百平方メートルでナシやミカン、ブドウなどの果樹を栽培している。「かなりハードな部活動で部員は年々減っている」という。

 現役のメンバー4人は全員が1年生。部長の長津崇人くん(南足柄中)、加藤俊弥くん(岡本中)、和田龍行くん(小田原・城北中)、香川海渡くん(小田原・泉中)の4人が入部した時に、上級生は1人もいなかった。

 入部の動機は祖父母がミカン農家、果物を食べるのが好きなど様々。栽培する果樹はミカンやナシ、カキ、フェイジョアなど10種類にも及ぶ。雨の日はもちろん、台風対策などすべてを担い、農業高校だった頃の伝統を今に受け継いでいる。

 手塩にかけて育てた温州ミカンの木70本の収穫には休日返上で取り組んだ。今年は豊作で収穫量は2〜3トン。規格ごとに選別したところ、販売できない小さなミカンが400キロ近くにのぼった。

 ジュースなどに加工もできるが人数も予算も少なく難しいため、動物園に贈るなどしたが収穫したミカンの行き場がなくなった。「小さいけれど甘く、大きいものと変わらず美味しい。このまま捨ててしまうのはもったいない」。そう考えた結果、町内の子どもたちに無償で提供して味わってもらうことにした。

 開成幼稚園と開成小学校、開成南小学校、文命中学校の子どもたち全員に給食で味わってもらい、12日には開成幼稚園を訪れミカンの栽培法を伝えた。園児の手のひらサイズで「食べやすい」との声もあがり「来年も食べたい」などと好評だった。「地域の魅力的な資源を多くの人に伝えたい。小さい力も積み重ねれば大きくなるはず」という。

 松田の人と協力して松田山に害獣対策の柵の設置を検討するなどほかにも地域貢献に取り組んでいる。

開成幼稚園で発表する生徒
開成幼稚園で発表する生徒

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