足柄版 掲載号:2017年2月25日号 エリアトップへ

ミニマルシェ「まつだ・桜・ゆめフェスタ」開催のきっかけをつくった 小澤 啓司さん 松田町松田惣領在住 74歳

掲載号:2017年2月25日号

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足を使い、出会い、成す

 ○…新松田駅から西へ伸びるロマンス通り沿いの洋品店の三代目。かつては盛況を誇った商店街も今ではシャッターが目立つ。「せっかく多くの人が訪れる桜まつりなのに、このままでは松田の印象が良くない」。そう憂い、昨年の夏に行動を起こした。協力者が現れ、空き店舗に地域の手作り品の作家やカフェが期間限定で出店することになった。「例年より2週間も早いんじゃないかな」という、気の早い桜の前線の到来に気を揉む。

 ○…1942年(昭和17)生まれ。「着る物もなく年中ランニングにパンツで過ごした」少年時代。食糧や物資が不足し配給に頼るさなか、現在の店舗の前に四畳半ほどのスペースに品物を並べ、父が店を開いていたことを鮮明に記憶している。高校時代には長身を生かしてバレーボールに没頭。「国体まであと一歩」のところまでいった。私学の雄、慶應大学へ進み、自動車の部品製造会社に入社。営業職に就いたが、母が病に倒れたことをきっかけに家業の洋品店を継いだ。「小さな店でどう生き残るか。他店にないもので勝負」とオイルショックや不景気を乗り越え、今なおなじみの客に支えられ店を続けている。

 ○…「鎌倉や二宮、真鶴などで同様のことが行われていたので仕組みは知っていた」。思い立ったが吉日、すぐに近隣を歩き回り30件をリストアップして一軒ずつ訪ね交渉した。心が折れそうな時に、町の若者に「発破をかけられた」。「やり通さないわけにはいかない」と苦笑いするが、その出会いが嬉しかった。「今回はシャッターを開けることができなかった所にも来年に向けて何度でも足を運びたい」。使命感ではなく熱意で動いている。来年に向けた準備のためには惜しまずに今後も労力を注ぐつもりだ。「口で言うより自分が動いて汗をかかなきゃいかん。でなけりゃ人は動かない」。夢フェスタは3月5日まで。現在3期目の松田町議でもある。

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