文命中学校美術部の生徒が3月25日と26日に、足柄ロータリークラブ(石井一成会長・会員33人)が発展途上国へ寄贈するし尿運搬車両にペインティングを施した。1年ほど町内で使用され、来年春に海を渡る。
生徒が2日をかけて絵を描いた車両は、開成町延沢で清掃業を営む(有)共和衛生工業(高橋恒雄社長)が所有する現役のバキュームカー。 外務省の外郭団体「一般社団法人日本外交協会」(東京都港区)を通じて足柄ローターリークラブが発展途上国に寄贈する車両で共和衛生工業の高橋社長が「必要とされる国に提供したい」と寄付を申し出た。
この車両は長年、開成町内での汲み取りに使用されてきたため、文命中の生徒にペイントを依頼した。
美術部の生徒はペイントのテーマを『絆』に決めて、平和を象徴するハトや、虹、動物、花などを描いた。美術部の部長で2年生の松浦千紘さんは「私たちがペイントした車が1年間、開成町を走り海外へ渡り、発展途上国を走るのはうれしい」と話していた。
足柄ロータリークラブの石井会長は「未来を担う子ども達の夢を乗せた車両に仕上がった。海外でも活躍してほしい」と話す。
日本外交協会は、国内で使用された機材を自治体や各地の団体などから譲り受け、修理・整備して発展途上国へ贈る「リサイクル援助事業」を展開している。 足柄ロータリークラブは2014年にも同協会を通じてレバノンにパッカー車を寄付している。
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