南足柄市岡本地区で4月16日(日)に『矢佐芝 八坂神社祭り』が開催される。祭りの名物は、地域に住む平均年齢69歳のメンバーでつくる「矢佐芝劇団」による”喜劇舞台”。公演に向けて稽古にも熱が入っている。
今年の演目は『国定忠治 景気回復編』。2カ月ほど前から地域の公民館に集まり稽古を始め、脚本に手を加えながらアドリブにも磨きをかけている。
本番の舞台では市長や議員ら来賓も巻き込み、時事ネタを盛り込むなど自由奔放。枠にとらわれない滑稽な脚本とアドリブが好評で地域内外から楽しみに訪れる人も少なくない。
メンバーは全員が矢佐芝自治会の会員。南足柄市南西部の山あいにある19世帯の自治会で、昭和20年代までは八坂神社に旅芸人を呼び観劇を楽しむ習慣があった。高度経済成長と共に習慣がなくなったが、2000年に地元有志が劇団を立ち上げ、春の祭りに合わせて公演が始まった。
山北町清水地区や岸地区にも住民による芝居劇団があるが、矢佐芝はその先駆け的な存在でもある。
自治会では明神ヶ岳ハイキングコースの清掃を毎月実施。柴刈りに来た二宮金次郎が休んだとされる矢佐芝の腰掛石から小田原市栢山の報徳記念館まで10キロを歩く『柴刈りウォーク』も05年に始めた。金次郎に扮した衣装や大八車も念入りに準備する人気の行事だ。渉外担当の大木延之さんは「愛する地元のためにやっている。地域活性化につながれば」と話す。
16日は午前中に神事、正午に開会。12時50分から、バナナのたたき売りがあり、午後1時20分から歌謡ステージ。午後2時20分に村芝居の幕が上がる。雨天中止。
八坂神社は塚原駅からグリーンヒル方面に約3キロ。
問い合わせは大木さん【携帯電話】090・2230・8563へ。
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