丹沢湖観光連絡会の会長に就任した 佐藤 孝子さん 山北町中川在住
自分も地域も大事に
○…丹沢湖周辺の2つの商工振興団体が一昨年に合併して誕生した丹沢湖観光連絡会。2代目の会長に就任した。ほかにも山北町商工会の理事や『みつまたによる地域づくり実行委員会』などのほか、個人として『でごにぃ』の手伝いにも足を運ぶ多忙ぶり。筋道を大切にする彼女のもとに自然と人が集まり、頼られ頼まれ所属団体は様々。「この土地や自然、ここの人がたまらなく好きだから」と奉仕活動に汗を流している。
○…大阪市で生まれ育った。「塀の上も走り回るような、男勝りだった」という小さな頃。専門学校卒業後に御殿場で事務の仕事に就いた。そこで消防官のご主人と出会い結婚し、山北へ嫁いだ。いまは2人と2匹の愛犬で暮らしている。15年前、義父の山に「マウントブリッジキャンプ場」を開設。毎年訪れる親子とは年賀状のやり取りもする仲。「『今度孫を連れて行きます』だって。楽しみだね」とにっこり。
○…3年前、脳出血で倒れた。発見されたのは翌朝で「ダメかもしれない」と医師は話していた。しかし運ばれた沼津の病院で開頭手術をし1カ月集中治療室に入った後、一般病棟を飛ばして外出できるほどに。「後遺症もまるでない奇跡の回復だった」。術後意識が混濁する中、そこにいるはずのない山北の仲間がいつも寄り添い、守ってくれているような心強さがあったという。「退院後、お礼を言いに行ったの。みんな『何の事?』って顔をしていたけれど」。フフフと笑った。
○…「会のために店を休むようではダメ。自分の店をやりながら周辺を良くしていくのが大前提」。友だち感覚で意見交換できるような会が理想。「役場の若い子たちも頑張っている。助けてあげるのでなく、仲間として一緒に頑張りたい」。根底にあるのは仲間意識。子を見守る母のような優しいまなざしで話した。丹沢湖周辺では28日に周辺清掃をしたあと夏山開きが行われ、繁忙期を迎える。