6月24日午後5時前、記者が登録している「南足柄市情報配信メール(マチコミ)」から1通のメールが届いた。「本日6月24日午後1時ごろ、内山周辺の広域農道沿いで熊の足跡が見つかりました。周辺にお住まいの方は、屋外での作業や山林に入るときは十分に注意してください」―。
南足柄市内では3年前の2012年に福沢小学校付近で子どものクマが捕獲されたほか目撃情報がたびたび市に寄せられている。県内各地で例年よりもクマの目撃情報が多くあった昨年は山北町玄倉でハイカーがツキノワグマに襲われ負傷したこともあり役所は警戒に敏感だ。
この日、午後1時ごろ市民から足跡の情報を受けた市ではすぐに現場に急行して確認にあたった。足跡がクマのものかは確証を持てなかったが、啓発の看板を広域農道に設置し、広報車を使って内山地区で警戒を呼び掛けたという。
27日に県の「かながわ鳥獣被害対策支援センター」から専門家が派遣され、足跡を鑑定したところクマではないことが判明した。「中型の猟犬か雄鹿が二度踏みした可能性が高い」という。
県自然環境保全課によると16年度は過去最多に匹敵する193件のクマの目撃情報があった。今年5月には伊勢原で捕獲された情報もある。神奈川県ではクマが絶滅危惧種に指定されているため駆除対象ではなく保護するのが基本という。
市では「結果としてクマではなくて良かった。引き続き警戒していきたい」としている。
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