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後遺症がある方へ 医療レポート足柄上病院シリーズ 32 「困っている人を助けたい」 取材協力/県立足柄上病院
足柄上病院の脳神経外科に濱田幸一医師(横浜市大卒)が赴任した。脳卒中や脊髄損傷などの後遺症による手足のつっぱり(痙縮)を和らげる「ITB療法」の専門医だ。
-「ITB療法」とは?
脳や脊髄の病気の後遺症などで、手や足の筋肉に「つっぱり」や痛みが出ている人に施す治療です。日常生活で感じている不自由な動きを少しでも改善して生活の質を改善しようと始まった治療方法です。
─どんな治療ですか?
つっぱりに効果のあるお薬を脊髄の周辺に直接投与する治療です。筋肉の動きは脳から指令が脊髄を通って伝達されるため、病気でそのバランスが崩れてしまうと筋肉が極端に縮んでしまいます。
─脊髄の周辺に直接投与するのですか?
はい。直接投与しますが、そのためにお腹に専用のポンプを埋め込む手術を受ける必要があります。ポンプには薬が入っていて、カテーテルを通じて脊髄に投与される仕組みです。薬の補充は3カ月程度が目安になります。
─効果はありますか?
この治療を受ける前に必ず判定テストを受けて頂きます。判定テストで効果を直接確認し、改善の効果が期待できる場合に、ご本人の希望により治療に入ります。
─治療を受けるには?
まずはご自身の状態を熟知なさっている主治医に相談してみてください。当院では脳神経外科が窓口になります。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
TEL:0465-83-0351
FAX:0465-82-5377
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