足柄版 掲載号:2018年3月10日号 エリアトップへ

松田山ハーブガーデンに13年間勤務した 田代 博美さん 松田町松田庶子在住 45歳

掲載号:2018年3月10日号

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「いつかまた、ここで」

 ○…早咲きの桜が散り始めた今月7日、花見客で賑わうなかで迎えてくれた。「今日は何の取材ですか?」とおどけ、ハーブ館3階のレストランに案内してくれた。すると、普段より小さな声で「今年が13回目の桜まつり。これで最後です」と切り出した。ハーブガーデンは今年4月、西武造園グループによる指定管理者から松田町役場による直営に切り替わる。それに合わせて、苦渋の決断でここを去ることにした。

 ○…息子が小4の頃、「介護の息抜きに」と桜の頃にアルバイトを始めた。ハーブ館3階のレストランが最初の職場だった。ほどなくパート勤務となり、歴代運営者の元で仕事を続けてきた。4年前に管理会社の準社員、3年前には正社員の副園長に抜擢され「40歳を過ぎて正社員になれた」。「ここに残りたいけど、仕事を見てくれて、認めてくれて正社員にしてくれたこの会社は辞められない」と、苦しい胸の内をほんの少しだけ、打ち明けてくれた。

 ○…1972年、松田町生まれ。両親と弟の4人家族で育った。旧湯河原高校を卒業して歯科助手になり、保険会社に勤めていた23歳で結婚。息子を授かった。その息子が二十歳で結婚し3歳になる女の子の孫に恵まれた。「静岡にいる弟は子ども4人全員が男。私のところも息子だから両親が喜んだ。すごく可愛がってくれる」。子どもも孫も、「私が大好きな」ハーブガーデンに連れてきた。

 ○…1月のクリスマスローズ、2月の菜の花、春の桜に5月のラベンダー、10月のセージ、12月のイルミネーション。なかでもラベンダーの季節は心が躍り、その香りに包まれての草むしりに「心癒された」。ハーブを刈り、土を休ませる真夏には自宅を大掃除するのが恒例で「大汗をかいてシャワーを浴びてのビールは最高!」と笑う。4月からの勤務先はほどなく決まる。「しばらく修業してくる。いつかきっと戻ってきたい」という。

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