茅葺(かやぶき)屋根を補修する開成町金井島の古民家に12日、作業に使う200束の茅が届いた。地域の有志12人が、静岡県富士宮市の朝霧高原でススキの茅を刈り取り、古民家を所有する熱海市の造園会社が運搬した。
古民家は開成町宮台でNPO法人「ふれあいサークルすずろ」を運営する畠山光子さんが、2014年に役場の仲介で家主から賃貸借し、中古着物の販売や地域活性化の活動拠点となる「古民家ガーデン紋蔵」として運営してきた。
屋根の老朽化が進んだため畠山さんが家主と相談し、山梨県河口湖町の茅葺職人の協力を得て補修することを決めた。「単なる仕事の発注ではなく社会教育の機会にしたい」と考えた畠山さんから相談を受けた古民家の利用者らが、一般参加型の葺き替え企画に取り組んでいる。
昨春から1年かけて文化庁指定の「ふるさと文化財の森・朝霧高原茅場」に通い、ボランティアなどの民間交流を続け、これまでに地域の有志26人が現地で茅刈りができる「茅刈り人」に認定された。こうして刈り取った茅束を4月14日からの補修作業に使う。
古民家ガーデン紋蔵(開成町金井島1294)では3月17日(土)午前9時〜午後3時まで茅束を一般公開する。軽作業も体験できる。
葺き替えは4月14日(土)と15日(日)に一般公開する。問い合わせは志澤さん【携帯電話】070・5086・6534へ。
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