山北町が主催する移住者交流会が21日、前半が福祉センター、後半はさくらカフェで開催された。町外から転入した移住経験者ら20人が参加した。湯川裕司町長や町の定住対策課職員、やまきた定住協力隊(山口利一隊長)のメンバーらも参加した。
この交流会は、移住者や地域住民との交流を図ろうと昨年から始まった。
NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京都千代田区有楽町)で移住希望者をサポートする桺沢寿樹さんを講師に招き福祉センターで座談会を開き、後半は場所を線路沿いのカフェに移して親交を深めた。
鉄道に魅かれて昨年末に妻と二人で群馬県中之条町から山北町へ移住してきた山崎勝裕さん(38)は「空き家見学ツアーに参加して山北への転居を決めた。駅前の商店街に鉄道関連の店を開く準備を進めている。地域の方々の暖かさを日々実感している」と話し、参加者と交流を深めていた。
山北町は2010年ごろから自治体として移住対策に取り組んできた。同年に発足した定住協力隊との官民連携で事業を展開し、東京都内で開催される移住セミナーなどにも積極的に参加している。
空き家への試泊や空き家バンクの運営にも取り組み、今年度は空き家試泊を6件16人が利用し、空き家バンクの物件には町外から12件24人が入居した。
交流会に参加したNPO法人の桺沢さんは「移住定住の専門セクションを設置している自治体は県内でも山北町と松田町の2自治体だけ。移住先として人気の山梨や静岡に隣接しているため、圏域として受け皿になれる」と山北町や県西地域を評価していた。
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