足柄版 掲載号:2018年3月31日号 エリアトップへ

道の駅 将来像を見据えて奥行きある議論を デスク・レポート

政治

掲載号:2018年3月31日号

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 ▽南足柄市竹松地区で市が開業を計画している(仮称)道の駅「金太郎のふる里」の整備事業が暗礁に乗り上げた。市議会は3月23日の本会議で、2018年度当初予算案に市が計上した造成予算1999万円を除く修正予算を可決した。南足柄市議会が当初予算の原案を修正したのは初めてだった。議会側は「行財政改革」の観点から「一時凍結」と結論付け、議会が有する権能を発揮したが、果たしてこの審議結果が妥当だったのか、いささか腑に落ちない点もある。

 ▽そもそもこの事業は2011年の市長選挙で初当選した加藤修平市長が公約した「大型直売センター事業整備事業」として始まった。農業を新たな成長産業に押し上げて、農産物の販売やその加工、販売をもって地域経済の活性化を標榜した。足柄平野における観光拠点としての機能も持たせる考えだ。計画の途中から県による県西地域活性化プロジェクトと連携した「道の駅」としての整備手法に変化したが「農業と圏域の活性化」が屋台骨にあることは押さえておきたい。

 ▽議会では2015年度と16年度の当初予算審議に重要なポイントがあった。15年度は建設用地も決まらないまま市が計上した設計費約2200万円を認めたものの、結局は用地が決まらずにこの年の発注は見送られた。当欄でも懸念を指摘したことがある。用地を確保して迎えた16年度に市が再度、設計予算を計上し、その予算も議会は認めた。今回の予算審議で造成費の削除に賛成した議員9人のうち、7人は16年度の設計予算を認めていて、さらに5人は15年度の予算も認めてきた。

 ▽予算や決算は社会情勢や将来展望など奥行きのある視点で検証されるべきだ。15年度と16年度の予算、決算、さらに今回の予算審議では重箱の隅を突っつき、あげ足を取るかのような非建設的な質疑が散見された。今回、予算特別委員会では「今後、徹底した行財政改革を断行するなか(中略)市長に再検討を促す必要がある」と結論付けたが、同様の厳しい状況は15年度も16年度にもあったはずだ。ともすれば道の駅整備は政争の具にもなりかねない。そんな結末で地域が活性化されるだろうか。

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