今年3月31日に神奈川県職員を定年退職して、4月1日に南足柄市副市長に就任した星崎雅司氏に話を聞いた。星崎氏は県西地域県政総合センター所長を務めていた。
--副市長就任の要請を受けた決め手は
3年間、県西地域にお世話になった。これまでの経験を生かせるならば、と考えました。
--南足柄市の印象は
開成町には酒蔵再生、大井町にはブルックスなど象徴的な取り組みが新たに出ているなかで現状維持が多い印象があった。
--小田原市との2市協議に参加していた
希望がもてる将来的な話や広域的な議論がもう少しあっても良かった。
--「危機的」と言われる南足柄市の財政状況をどう分析しているか
財政力指数を見るとそうは言い切れない。各部各課にヒアリングをしているが少ない人数で切り詰めながらやっている。予算を普通に積み上げれば足りなくなるのは当然で、国や県の制度に対してもっと貪欲になる必要もある。税収を増やす方法は歳出を切り詰めるだけではない。国や県のさまざまな制度に飛びつく勇気も必要だと感じる。
--「道の駅」の造成費が認められなかった
単なる直売所を作っても意味がない。道の駅をハブ(拠点)として人が行き来するようなコトも売り物にして地域にどうやってお金を落としてもらうかを明確にしていく必要がある。不安の声があることも分かるが開成町の酒蔵や南箱道路の開通などいい要素が近くにある。何もやらなければ何も始まらない。
--今後の抱負は
空き家対策を例にとれば、これは都市部だけが一生懸命やっても解決しない。移住や民泊、農園付分譲などを複合的に組み合わせることも必要になる。ひとつの事柄でも、それぞれの領域に横串を入れるようなことを率先していきたい。
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