山北町平山にある「みっちゃん食堂」で月に一度、「銘酒を嗜(たしな)む会」が開かれている。参加メンバーは高齢の男性5人。夕方に集まり大好きな日本酒を酌み交わし、つまみを食べ、時には歌い、およそ3時間の宴を楽しんでいる。
6月21日の夏至の夕べにも集まりがあると聞き店を訪れてみた―。
この会に「会長」はいない。面倒な挨拶もなく「カンパイ!」の掛け声で宴が始まる。席につくのは関徳松さん(96・山北)と長尾善一さん(95・岸)、須川清さん(92・岸)、瀬戸定次さん(90・山北)、相原俊夫さん(89・山北)の5人で、平均年齢は92歳。
5人が集まるようになったのは“若かりし”頃の老人会がきっかけ。最年長の関さんは老人会連合の会長、他の4人も地区老人会の会長を務めたことがあり意気投合した。
山北駅前の喫茶店「横浜」で「コーヒーを楽しむ会」として始まり、やがて夫人同伴で旅の会「熟年の旅」となり、12年前から現在の「銘酒を嗜む会」になった。
異口同音に「愚痴なし」「今こそ青春」と話す5人に元気の秘けつを尋ねると、揃って「自己管理」ときっぱり。「来月はいつにしよう」と楽しそう。
食堂の女将・小野信子さん(77)は「いつも元気をもらっています」と話している。
足柄版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|