南足柄市はこのほど、市内132カ所で実施したブロック塀の調査結果を公表し、岡本小学校で建築基準法に適合しない塀があったことを明らかにした。
この調査は、6月18日に発生した大阪府北部地震により倒壊した通学路沿いのブロック塀の下敷きになり女子児童が死亡した被害を受けて、6月28日から7月2日までに市が実施した。
市によると、幼稚園や小中学校のほか市民が直接利用することのない水防倉庫や水源施設などを含む公共施設132施設を対象に調査した。
その結果、市立岡本小学校の校舎内で建築基準法に適合しないコンクリートブロック塀があることが判明し、当面の措置として児童が立ち入らないようロープを張り立ち入り禁止とした。
この塀は全長約50mで学校と大雄山線の線路にある境界線沿いに敷設されている。倒壊を防ぐ控え壁はあるが現行基準の3・4メートル毎よりも長い4メートル間隔で設置されている。この状態が建築基準法に適合していないという。
関係者によるとこの間隔で適合とされていた1965年以前に設置されたものという。市はこの塀の早期の撤去や改修に向け調整を進めている。
ほかにも市は17年3月に実施した調査で洗い出した通学路沿いの208カ所、緊急輸送道路沿いの21カ所でも再度現状を確認し、所有者に安全確認を再度依頼した。今後も改善が見られない場合には県に是正指導を依頼するというが、撤去にかかる費用が負担できないケースもあり今後の課題となりそうだ。
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