山北町土地開発公社が同町丸山に所有する住宅用地「ヒルズタウン丸山」の分譲販売が8月21日に始まる。人口減少を背景に定住対策に取り組む町役場が販売開始に向けて準備を進めてきた。
分譲地は町立川村小学校が麓にある標高220メートルの丸山の中腹にある。
1974年から91年にかけて三井造船がこの丸山地区に約19ヘクタールの土地を取得。2000年までに頂上部へのアクセス道路や宅地が造成されたがその後、三井造船が自社開発を断念。17年4月に山北町土地開発公社と三井造船との間で土地の売買契約が成立し、現在は公社が土地を所有している。
町は08年に丸山地区を準工業用地に用途指定して企業誘致に乗り出すと、15年4月に研究機器メーカーの(株)トヤマが座間市から移転。同地区には新東名高速道路建設のための工事事務所や宿舎もあり、造成済みの住宅用地は少子化定住対策に向けた事業の種地としての活用が検討されてきた。
坪8万円台から
8月21日に販売を開始するのは全28区画。富士山や足柄平野、相模湾が一望できる区画もある。
1区画の広さは約41坪から約100坪までの平均68・6坪と広めで、販売予定価格は410万円から1千万円。坪単価は8〜10万円台に設定した。町定住対策課では「川村小学校が近くにあり子育てにも環境がいい。都心からの移住にもピッタリの場所」と販売による人口増加に期待を寄せている。分譲に関する問い合わせは町定住対策課【電話】0465・75・3650へ。町には移住定住の各種支援制度がある。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|