南足柄市の綱島繁さん(73)、敦子さん(70)夫妻が今春、フィリピン・バギオ市に甘い香りを伴う早咲きの桜「春めき」の苗木12本を寄贈。木の成長ぶりはメールなどで綱島さん宅に定期的に届いており、夫妻は現地の人たちが注ぐ桜への愛情に目を細めている。
桜を贈るきっかけは、高校の英語教師をしていた繁さんが退職後の12年から2年間フィリピンで日本語を教えたこと。
当時所属していた団体の上司から2月頃に「フィリピンに桜を植えたいと活動している人がいる。誰か協力してくれないか」と連絡があった。
夫妻は南足柄市で春めき(さくら)を栽培している古屋富雄さん(65)に相談したところ快諾を得て、無償提供を受けた。
フィリピンで桜を待ち望んでいたのは、繁さんとも知己であったバギオ市のマリア・スズキさん(75)。亡き夫の鈴木光一さんは、戦後の日系人を支援する活動をしており、同国に桜を咲かせるのが悲願だったという。苗木はバギオ市のゴルフ場やマリアさんの母校の修道院に贈られ、順調に生育している。
夫妻は、桜が両国の交流や平和につながればと夢を膨らませている。
足柄版のローカルニュース最新6件
|
|
催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
|
|
|