大井町相和地区高尾の棚田で12日、酒造りに使う米の収穫体験があり、全国農協観光協会(東京都千代田区)の食育ツアーに参加した横浜や川崎などの男女8人が、稲刈りからはざ掛けまでの作業を体験した。
棚田は地元農家9人でつくる高尾棚田保存会(藤澤憲吾会長)が3年前に休耕田を復活させた。5千平方メートルの棚田で栽培した「吟のさと」を大井町の井上酒造が醸造し「夢高尾」(純米酒)として販売している。
都内の広告代理店に勤務する吉田裕子さん(43)は「仕事で食を扱っていることもあり応募した。母の実家で稲作をしていたのに米のことを知らずにいた。いい経験になった」と汗を流していた。
相和地区では地域全体で農業体験の受け入れを広める活動が進んでいる。保存会もこの動きを受けて今回はじめてツアーを受け入れた。
藤澤会長は「地域の活性化になれば、という思いで始めて3年目になる。都会からこうして人が来てくれて大井町を好きになってくれれば嬉しい」と話していた。
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