平成30年度功労者表彰の防犯栄誉銀章を受章した 古矢 俊雄さん 大井町金子在住
人のためが、幸せの法則
○…地域のパトロールや子どもへの防犯指導、戸締まりの呼びかけや自転車の盗難防止など、暮らしの安全と安心を脅かす犯罪を未然に防ぐため活動している。青少年指導員としてのボランティア活動が今年18年目を迎えた。水色のシャツに緑のビブスを着ての活動にこのほど、警察庁長官から褒章が贈られた。警察署長から賞が伝達され、誇らしくもはにかむ表情を浮かべていた。
○…防犯指導員を引き受けた当時は、空き巣などの侵入犯への対策がもっぱらだったが「最近は振り込め詐欺が増えた」高齢者をだまして金を奪う卑劣な犯罪に「憤りを感じる」。「1人で解決しようとせず、困ったら人に頼ること。電話口で『警察から相談するように言われている』といえば電話はこなくなる」と、防犯への言葉にはおのずと力が入る。「被害者は本当に気の毒。犯罪を減らしたい」という。
○…人生をとことん楽しんでいる。歌に紙芝居、カメラに新聞投稿は自分で楽しみ、スコップ三味線と旅行は夫婦一緒。投稿は大手新聞社の名物風刺連載『USO放送』のファックス職人として場数を踏んできた。地域版には「大井・トシちゃん」、全国版には「神奈川・トシちゃん」で応募し、掲載は70回をゆうに超える。「全国版にも7回載った」といい、戸棚からスクラップを取り出した。
○…旧相和村の生まれ。実家は農家だが姉1人と妹1人、兄が3人いたため高校卒業後に恩師の勧めで横浜の燃料会社に勤めた。50年前に妻と大井町へ戻り2人の娘を育て上げ、4人の孫にも恵まれた。「今日は誕生日だな」と傍らの奥さんに視線を向けると「俺は2日前だった」と嬉しそう。奥さん曰く、若い頃からずっと奥様孝行。晩酌は缶ビール2本。好物はマグロの刺身。