第8回としょかんまつりを開催する南足柄市立図書館長 鈴木 彰さん 南足柄市関本在住 57歳
「図書館に親しんでほしい」
○…南足柄市塚原にある市立図書館の定礎には昭和63年2月竣工と刻まれている。その年の7月に図書館は開館した。今年は開館30年。そんな節目の年、4月1日に市立図書館長の職に就いた。市立図書館の蔵書は約22万冊。館長として、より多くの利用者に本に親しみ読書を楽しめるようにと8人のスタッフが工夫を凝らせる体制づくりに注力している。あす25日、「第8回としょかんまつり」を開く。「おはなしボランティアの団体や図書館応援し隊の協力があってこそ」と感謝の言葉を添える。
○…着任早々から30周年を意識し、図書館では講演会、30年前に発行された絵本の展示などスタッフのアイデアによる「30周年記念」の冠をつけたイベントを実施してきた。今回の「としょかんまつり」には「30年」にちなんだイベントにスペシャルライブと鉄道部品の展示でちょっぴり“鈴木カラー”も盛り込んだ。
○…1961年南足柄市狩野生まれ。大学では経済学を学び卒業後、金融機関、市外郭団体勤務を経て2010年南足柄市役所に転職した。5年間、文化会館の音響設備改修や運営などに携わった後、文化スポーツ課文化班で文化財、文化祭やイベントを担当してきた。今は周囲から「司書の資格を取ったら」と勧められていると小声で言う。
○…中学時代からギターの虜になり高校時代はバンドに熱中した。エリック・クラプトンは心の“神様”と明言するほど。大学4年間のアルバイトで音響機材やアーティストのプロモートを覚えた。尊敬するのはドラマーの神保彰さん。「音楽も人柄」と力説する。実は「乗り鉄」でもある。特に北海道の景色が大のお気に入りで二十歳過ぎてからこれまで40回以上は訪れたとか。優しい話し方に人柄を感じた。