老朽化のため閉鎖されていた山北町の山北体育館の解体工事が始まった。来年3月までに更地にして、町が新たに武道場として整備する方針という。
県西地域で最古の公立体育館と言われる山北体育館は、1959(昭和34)に完成した。前年は東京タワーが完成し、この年はオリンピックの開催地が東京に決まり、長嶋茂雄が天覧試合でサヨナラ本塁打を放った。
1階に格技場、2階には多目的の運動スペースがあり、かつては成人式の会場でもあったが、近年は施設の老朽化や耐震構造が懸念されるようになり、町は昨年10月に安全上の理由から供用を中止していた。
その後、町は今年度当初予算に解体に向けたアスベストの含有調査を実施し、安全性を確認。今年9月の議会定例会に施設解体費の補正予算を計上し、議決を得たため、12月に解体が始まった。
町は来年4月からの新年度に更新施設の概要を本格化させ、議決を経て設計に着手し、国県などの補助金を含む財源を確保したうえで、早ければ2020年度にも新施設を建設したい考え。
新たな施設は、これまで利用が多かった柔道や剣道、杖道などの武道に対応できる木造建築を想定していて、地域の住民などが活用できる集会機能も兼ね備える方針で検討を進めている。
足柄版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|