月に1回きんたろう食堂を運営している、きんたろうワーカーズの代表 舩越 謙さん 開成町吉田島在住 48歳
きんたろう食堂で地域づくり
○…南足柄地域こども食堂「きんたろう食堂」を始めてもうすぐ丸2年。運営するきんたろうワーカーズの代表を務めている。特定非営利活動法人ワーカーズコープの職員で、地域づくりのきっかけをつくるのが目的で数社の不動産業者と食堂を始めた。市内企業の旧社員寮食堂で月1回、正午を挟んだ時間帯におとな200円、こども100円でだれでも食事ができるというもの。今月は9日に開かれた。
○…“食堂”が始まると各方面から「何か手伝いたい、米をどうぞ、この果物・野菜使って」など次々に物心とも支援の申し出が増えたという。きんたろうワーカーズは皆お手伝いボランティアたち。「みなさん本当にいい人ばかり」と明るく話す。「回数を増やしてほしい、ゆったりとくつろげたら」の声が上がるようになり、それに応え、今年3月からたまり場食堂も開くようになった。地域の輪ができることを期待していると言う。
○…1969年北海道小樽に生まれ、小学5年の時に南足柄に。小・中・高は地元で学び、信州大学農学部に進み、大学院では、「そばの研究」をしたという。卒業後、環境コンサルタント会社に1年勤めた後、特定非営利活動法人ワーカーズコープに転職した。様々な課題を抱えた方の自立就労支援をするのが仕事で、これまで静岡、盛岡、仙台など全国の拠点に勤務。16年、神奈川事業本部、小田原足柄福祉事業所所長となり、現在報徳農場の農場長も兼務している。
○…「農業もそば打ちも経験はない」とこっそり言いながら、ひとに寄り添い支援する仕事にとてもやりがいを感じている様子。仙台時代に知り合った女性と4年前に結婚した。休日は揃ってお出かけがルーティン。趣味は読書。好きな作家は司馬遼太郎。