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「外科」と「総合診療科」 医療レポート足柄上病院シリーズ 37 手術の傾向と感染症 取材協力/県立足柄上病院
2019年(平成31年)の新春。足柄上病院(牧田浩行院長)から新春医療レポートを2本立ての特別編集でお届けする。同院の「外科」では手術の現状、「総合診療科」では感染症について話を聴いた。
最多は「ヘルニア」
足柄上病院の外科は常勤6名、非常勤2名の24時間体制で緊急手術にも対応している。
年間で最も多い手術は臓器が正常な場所から飛び出す「ヘルニア」。足の付け根の「そけい部」や腹部の手術痕から出やすく、いずれも放置すると巨大化するが、手術で完治するという。一般的な再発率は4〜7%だが同院での再発率は2%程度という。
重い物を持つ仕事や咳やくしゃみを頻発する高齢男性に多く発生する。同院でも男性が多いという。便秘がちの人も注意が必要で、多世代の男女に発症し得るため、腹部やそけい部に膨らみを感じたら早めに受診したい。
入院は通常2泊3日から3泊4日で、手術の所要時間は60分程度。退院時は歩いて帰宅できる。
近ごろは、高齢者の単身世帯や夫婦2人暮らしの割合が急速に増加していることもあり、経済的な負担や配偶者への配慮などから「我慢して大手術に移行してしまう人が目立つ」という。
安心して入院、手術に臨むためのサポート体制も整えているので「我慢せずまずは受診してほしい」と呼びかけている。
ヘルニアに次いで多い手術は胃や大腸の悪性腫瘍と胆石。ガンには日ごろの検診による早期発見が重要だが、症状等があるのに受診せず放置してしまうことが課題という。
2018年は約450件の手術に対応した外科では、手術による負担軽減について今年も病院全体で追求し、安全安心の地域医療を提供していく。
インフルエンザと風疹
総合診療科では、この時期に注意したい感染症の代表格インフルエンザと、流行が社会問題化する風疹について聴いた。
インフルエンザで注意が必要なのは高齢者や体力が低下している人。特に高齢者の場合は重症化による入院で「せん妄」といわれる認知機能障害が起こり合併症を併発しやすくなる場合もあり「できるだけ在宅で治療して頂けるよう短期の訪問医療も提供している」。迅速検査は発熱から12時間以内では陽性にならないことが多いため「少し時間をおいて受診するのがポイント」で、予防には予防接種と手洗い、咳をしている人のマスク着用が効果的という。
昨年話題となった風疹の流行で注意が必要なのは、妊娠を望んでいる夫婦。過去に予防接種を受けたかどうか分からない人でも「予防接種を受けてほしい」としている。
風疹を発症しているのは法定接種を受けていない40〜50代の男性が中心。予防接種には自治体ごとの助成制度や国による措置等もあるので確認してみては。
同院は感染症予防拠点病院でもあり、専門チームが幅広い感染症への対応に取り組んでいる。
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院
神奈川県足柄上郡松田町松田惣領866-1
TEL:0465-83-0351
FAX:0465-82-5377
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