南足柄市内の自治会長経験者でつくる南足柄自治会長オンブズマン(込山勉会長)が、農業用水路を活用した小水力発電の実証実験を開始した。約40万円の費用は趣旨に賛同した市民や企業の浄財を充てた。
自治会長オンブズマンは2011年に発足した会員30人の市民団体。市政や議会の監視役など一般的なオンブズマンと異なり、防災や環境の分野で市政に政策提言などを行い自らも実践している。
近ごろは農業用水路を活用した小水力発電の実証実験について検討し、市にも提言していた。
市内には水路が張り巡らされているものの水利権や所有権などの課題があり、最終的に市役所内を流れる用水路の利用を市に打診して了解を得た。用水路を使用する農家4軒に打診したところいずれも快諾を受けた。
昨年末に水路へ設置したのはプロペラ式小水力発電機=写真=で毎秒0・2から0・3立方メートルのわずかな水流でプロペラを回す。その動力で発電し蓄電池に直流電気を貯め、その電気を100ボルトの交流電気に変換してイルミネーションの点灯に使用している。
市は「市民の皆様のチャレンジを支えるのが市が進める市民協働の基本。オンブズマンの皆さんには防災ハザードマップの作成にも深くかかわっている」と取り組みを歓迎している。
込山会長は「賛同者が多く関心の高さを感じた。二の堰にも取り付けたい」と話している。
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