認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりを推進する松田町では6月12日(水)、午前10時から屋外型認知症カフェ「MATSUDAおれん路さんぽ」を開催する。初めての「屋外版」として注目される。
松田町は2017年3月から毎月1回、町内のカフェバーを借りて認知症カフェ「MATSUDAおれんぢかふぇ」を、町民ボランティアの協力で開催している。そこで、参加者から「もう少しこのように皆で過ごせる機会があるといい」「外に散歩に行ってみたい」との要望が出て、今年4月、ボランティア団体「MATSUDAおれんぢの会」が任意団体として発足。今回の自主企画を行うことになった。
当日はカフェバー瀬羅に集合し、【1】初夏の緑を感じてみよう「延命寺コース」【2】松田美人に会えるかな?「中澤酒造コース」【3】そのまま、ゆっくりお茶しましょう「瀬羅コース」の3つを用意。いつもの認知症カフェを飛び出して、町内の名所をのんびり散策できるプランを設定した。
松田町は、2016年9月に神奈川県の町では初めて認知症初期集中支援チームを設置。認知症カフェの他、認知症予防教室や「かぞくのつどい」などを開催。これまでは自治会を中心に認知症サポーター養成講座を開催してきたが、今後は学校関係、各種団体、金融機関など幅広く対応していく構えだ。サポーター数は1400人を超え、住民の12・8%となった。
また、4月には認知症治療の道標となるケアパスを全戸に配布。毎月末水曜日に開催している認知症カフェでは、夏休み期間中は子どもたちとの触れ合いを計画しているという。
松田町の認知症カフェは、これまでに様々な取り組みを行ってきたが、何より人気だったのがミニコンサートだという。町福祉課では「地域全体が認知症を『自分事』ととらえ、全体で支えていくことが大切」と話しており、今回の「屋外型」開催が新たなステップとなりそうだ。
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