相洋高校和太鼓部部長の 芹澤 拓人さん 南足柄市岩原在住 17歳
記念の年へ、漲る気合い
○…あす6月16日(日)に南足柄市文化会館・大ホールで行う「相洋高校和太鼓部30周年記念公演」。現役、卒業生合わせて100人以上が舞台に上がる。「こんなチャンスはない。節目の年に部長をやらせてもらい、気合いが入る」と胸を高鳴らせる。
○…岩原小、岡本中では3歳上の兄の影響で幼稚園から始めたサッカー一筋。節々で「今までサッカーしかやってこなかった」と話すが、高校入学直後の部活動紹介時、舞台で先輩たちが和太鼓を叩く姿に「新しいことに挑戦したい」という思いが一気に体を駆け巡り、入部を決意。「もっと早く叩けると思っていた」と今では笑って話せるが、最初は厳しい体力練習ばかりだった。「和太鼓を叩けるまでは続けよう」と必死に食らいつき、「歴代の先輩たちが演奏する姿を密かに動画で見て練習していた」とリズムをいち早く体に染み込ませた。その甲斐あって2年時には、文化部の全国大会「総合文化祭」の舞台に。「人前で話すことやなにかを成し遂げることに全く抵抗がなくなった」と和太鼓が自信へとつながった。「サッカーをしたいと思うことはたくさんあった」と振り返るが、部活を3年間続けて「たくましくなった」と自負。全国屈指の強豪・陸上競技部の生徒らとクラスでは共に学ぶ中「いじられキャラ」とはにかむが、部内ではリーダーとして頼られる存在だ。
○…昨年12月の総合文化祭県予選では、同点決勝で敗れ、全国出場は叶わず。「悔いはない」と晴れ晴れとしているように見えたが、心の底には悔しさが残った。しかし、7月の国宝松本城太鼓まつりに出演が決まると再びモチベーションが上昇。さらに記念公演も近づき、例年以上に盛り上がりを見せている。「わくわくしている。気合十分」。準備はできた。