南足柄市の綱島繁さん、敦子さん夫妻が、昨春に続きフィリピンに甘い香りを伴う早咲きの桜「春めき」の苗木28本を寄贈した。今回も市内で春めきを栽培している古屋富雄さんの協力で、無償提供を受けた。
高校教師をしていた繁さんは退職後に2年間フィリピンで日本語を教えていた。その縁で、同国で桜を待ち望んでいたマリア・スズキさんと出会った。マリアさんの亡き夫の鈴木光一さんは、戦後の日系人を支援する活動をしており、同国に桜を咲かせるのが悲願だったという。
NPO法人子どものための国際音楽交流協会で理事を務めている繁さんは、ギターやリコーダーを贈る活動も行っており昨年6月、妻の敦子さんとともに苗木12本を寄贈するためフィリピンへと渡った。
そして今年5月、春めきの苗木28本を携えて再度渡航した。
バギオカントリークラブでは苗木20本を寄贈。寄贈式では現地メディアの取材を受けた。ベンゲット州立大には2本を寄贈。現地の小学校には楽器とともに苗木1本を寄贈し、姉妹交流公園にも3本を贈った。どの場所でもさらなる協力の要請を受け、中でもゴルフ場では100本計画(多種類の桜を植えたい)との意向を聞き、来年春までに残りを届け、フェアウェイに100本の桜が植えられることになるという。寄贈方法についてはこれから検討することになる。
また、昨年寄贈した苗木の育成状況を視察し、現地との友好関係をさらに深めたという。
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