松田町おもてなしマイスター第1号の 吉崎 なつきさん 松田町寄在住 52歳
明るいテンポで地域を照らす
○…松田町の歴史や文化、観光などの知識を問う「おもてなしマイスター」の第1号となった。認定の条件は90点以上。第1回から受け続け、点数は右肩上がりだったがこのほど6度目の挑戦で92点を獲得。3年越しでの認定に「やっとだなという思い」と微笑む。
○…生まれは小田原。片浦のみかん農家でのびのび育った。「新聞のチラシも一通りは目を通すぐらい活字が好きだった」と商業高校卒業後は専門学校を経て電気メーカーに就職し、マニュアルライターに。仕事の継続も考えたが趣味の音楽を通じて知り合った夫と25歳で結婚したことを機に、松田町寄に移り住んだ。「ご縁があって実家と同じような環境に」と大自然の中での子育て中にはPTA、現在は民生委員などあらゆる活動を経験。「地元の方との接し方を学べました」と経験を糧に「地域での活動がマイスター認定にもつながったのかな」と振り返る。
○…音楽とお酒が好き。「私は聴く専門だけどね」と笑う。夫との出会いのきっかけにもなったジャズのリズムとサックスの音色に耳を傾け、お酒を楽しむことが至福の時だ。「町内にあるバーの手伝いもしていましたよ」と語るほどカウンター越しでの会話がたくさんの出会いと発想を生み出してきた。
○…松田町自治基本条例の中に「それぞれが持つ能力と時間を用いて」という部分がある。「まさにその通りだなと思う。これ書いてくださいね」と話すように、マイスター検定にも「お休みの日のちょっとした時間をあててほしいな」と受験を呼びかける。「私も受け続けます。微妙な問題の捻りがオタク心に火をつける。あとは仲間がほしい」。マイスター検定の普及活動とあわせ、町内のイベントなどで知識や経験を活かしていく。
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