県立足柄高校の1、2年生を対象にした「人権学習会」が9月19日、同校で行われた。これは障害者の理解や他者を尊敬することの重要性を学ぶことを目的に同校が行っているもの。今回は、県西福祉センターの利用者である栢本和浩さん(47)と杉田英誠さん(45)が自身の体験談を生徒たちに語った。
自動車工場に勤務していた栢本さんは15年前の年末に発症した小脳出血を機に手足に障害をもった。その後、入院やリハビリを経て同施設の利用者となり、5度の脳出血を繰り返したが、前向きな気持ちで乗り越え「運転免許を再取得し、いつかは姪たちをディズニーランドへ連れて行ってあげたい」と講演した。
一方、杉田さんは6年前の39歳の時に半身不随となり「言葉は理解できるがうまく言い表せない」と告白。2人の子どもと妻と共に前を向き「みんな同じ」ことを再認識したという。車の設計に携わっていた杉田さんは「スマホも操作できるしフェイスブックやインスタグラムなどのアプリも楽しめているが子どもに思っていることをうまく言い表せないときにもどかしさを感じる」と話した。
杉田さんは障害になってから6年が経過した今「これからもたくさんのものを設計したい」と気持ちを新たにしたという。生徒たちは2人の講演を終始、熱心に聞き入っていた。
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