開成町地域包括支援センター(開成町社会福祉協議会内)が2月13日、開成町福祉会館でバーチャルリアリティ(VR)技術を活用した認知症の疑似体験会を開催。会場内から多くの驚きの声が上がっていた。
「自分のために、大切なあの人のために、認知症の世界を体験しよう」と題して行われたこのイベント。今回で3回目で、満員の参加者で会場が埋めつくされるなど、関心の高さが表れていた。認知症の「徘徊」「帰宅願望」といった表面的な行動だけではなく、患者が混乱する環境を少しでも理解しようと、この取り組みが始まったという。
こうした取り組みがテレビで紹介されたことを同センターのスタッフが知り、運営会社を熱心に誘致して実現した体験会。ゴーグルの中で広がる認知症の世界に、参加者らは「話が合わず、発言が理解できなかったが、認知症にはいろいろなタイプがあることがわかった」「体験後は声掛けをし、優しく対応したいと思うようになった」などと話し、中にはバランスを崩してイスに座り込んでしまう人も。
同センターでは「症状を自分ごととして体験すれば、新たな寄り添い方のヒントになります」と話している。
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