大井町の体験観光に力を注ぐ 佐藤 健さん 町田市在住 44歳
みんなで里山の暮らしを
○…地元農家を救う意味合いを込め、大井町で里山を活用した各種イベントを続々と企画している。コロナ禍を受け、例年実施していたみかんの摘果イベントは中止となったが、自宅で楽しめる「ポン酢作り」へと方向転換し好評。また秋には「みかん総もぎ大作戦」を開催予定。都心から親子が多数訪れるなどイベントはいつも盛況で、手ごたえを感じている。「大井町には魅力が盛りだくさん。その本質を届けていきたい」とにこやか。
○…岡山県岡山市出身。小学校入学前に親の仕事の都合で横浜市青葉区に引っ越した。当時は自然がたくさんあったと言い、少年時代はクワガタやサワガニ捕りに夢中だったと懐かしむ。大学卒業後は主に自然に関する事業を中心にかかわってきた。「あれが今につながっているのかも」と地域のつながりの大切さを再認識したのは、新潟でほ場整備に携わったことだ。その後は、日本レクリエーション協会に所属し、本格的にまちおこしの道へ。
○…昨年からは大井高校の生徒に町の魅力を伝えるウォークラリーや竹林を使ったイベントなどを立案。地元の”素材”を活かした取り組みに注力してきた。次なるアクションは、里山の大自然の香りや空気感を自宅で楽しめるキットの製作。シリーズ化することで認知アップにもつなげていく考え。「品物を送るのではなく、箱の中に大井の魅力をふんだんにつめこんで、ここに来てもらうきっかけにしたい」。目標は大井町をみんなの第三の故郷にすること。
○…「いろいろ体験させたい」と小学4年生の息子と田んぼづくりに精を出す。先日はそこでキャンプした。「田んぼの真ん中でのドラム缶風呂は最高なんですよ」と目を輝かせた。