ボランティア組織「Let’s GoMe Project 」代表を務める 小澤 弘樹さん 松田町在住 51歳
ごみ拾いの喜び 届けたい
○…今年7月に、ごみ拾い活動を通じて災害の軽減や地元の魅力発信などを目的にSNSを通じて呼び掛け、グループが発足。10月11日に松田町後援のもと、初のごみ拾いイベントを実施する。「地震、台風など、近年自然災害が多くなっている。いざという時のために活動を通じ、地域のつながりを作りたい」と意気込む。
○…小田原市内の呉服屋の3代目として生まれた。幼少期から野球に親しみ、小・中・高校と野球一筋の人生を送る。高校卒業後は関心があったスポーツトレーニングに関する専門学校に進み、その後はスポーツクラブで働くなどしてきた。「生前父親は『人を喜ばせ、役に立つことをしろ』とよく口にしていた」といい「それが今につながっているのかな」。今は介護福祉士として働いている。
○…昨年、県内にも大きな爪痕を残した台風19号。被害を目にし「人の役に立ちたい」と考え、ボランティア活動に参加。そこで出会ったメンバーが運営する別の団体に参加するうちに「感銘を受けた。もっとスキルを高めたい」と思うように。災害救助にかかわるノウハウの向上などに努める一方で、休日には自発的に近所の川や道路のごみ拾いを実施。「気分がいい。この気持ちを他の人にも知ってもらいたい」との思いがグループ発足につながった。
○…妻と、2人の子どもを支える大黒柱だ。誰よりも祭りが好きといい「祭りも広い意味では一種のボランティア。やっぱり人助けが自身の中に根付いている」とにこやか。イベント名につけた『Go Me』には『ごみ』のダジャレだけでなく『私は一歩踏み出します』の意味も含まれている。その精神で、今日もボランティア活動に力を入れる。