「仕事なんて、大変だと思えば大変で。面白くてしょうがねぇと思えば面白い。そんなもんです」と第一声。山北町シルバー人材センターの事務局長となり、ちょうど6年目。剪定や草刈りといった主な事業に加え、茶業支援やうど栽培など独自事業に積極的に挑戦してきた。
どこにも共通する高齢化や担い手不足に頭を悩ませてばかりいるのではなく、町の地の利を生かした事業を見極め、行動する姿勢は手本になるとして、8月には(公社)全国シルバー人材センター事業協会の「新任事務局長研修会」で活動事例発表にも立っている。
独自事業を始めるには課題も多いというが、一方で会員増や就業機会の拡大のチャンスと捉えている。地場産業を守るために有償で茶園を借り上げ、茶葉の生産から販売までを行う茶園振興事業では「シルバーにできるのか」という疑問の声もある中でスタート。今では200アールにまで拡大している。昨年度から始めたサツマイモ栽培も順調で、石焼き芋機も導入。町のイベントで販売し好評を得ている。「スローガンは、明るく楽しく仕事をする職場。会員たちの前向きな姿勢がすべての原動力なんです」とにこやか。
熱意で攻める
2014年度に106人だった会員は、現在141人にまで増えている。それでもまだまだ攻めが足りないと考え「どうか、シルバーを助けてくれねぇか」という決めゼリフを持って、毎日入会説明会の日々が続いている。背中を押すのは、歴史と自然の宝庫であるふるさとへの愛情だ。町、そして足柄地域の高齢者が働くことを通じて生きがいを得るとともに、よりよいサービスを地域に提供できるよう、挑戦は続く。
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