南足柄市を中心に活動する「NPO法人南足柄市観光ボランティアガイドの会」(北邨順誠理事長)が昨年10月に始めた、観光ガイドの出張サービス「出前ガイド」。市内観光スポットの写真をスクリーンに投影しながらガイドが解説。現地に行くことが困難な人でも居ながらにして観光気分を味わうことができる企画だ。このほど開始からおよそ1年が経過。活動の様子を聞いた。
「出前ガイド」は現場で案内するように、スクリーンに映された写真に合わせて観光ポイント等を解説するスタイルをとる。地元の見学地から厳選した「大雄山最乗寺」「南足柄花紀行」「足柄山」「金太郎伝説」の4つのコースを用意。1コースあたりの解説は30分程度だ。
紹介する写真は、会のメンバーが過去に撮った素材を使っている。北邨理事長によると「最乗寺の写真一つにしても、桜が舞っていたり雪が積もっていたりするなど、季節や場面を工夫している」と話す。
出前ガイドの実施には、地域の魅力を多くの人に知ってもらうことに加えて、ガイドする側の生きがいづくりの意味合いも含まれるという。出前ガイドの責任者・田口久義さんは「高齢となり、現場での案内が難しくなったメンバーにも活躍の場を設けたかった。続けることがやりがいにつながる」と話す。
サービス開始以降、昨年は地元の福祉会と老人会の2団体から実施の依頼があったが、今年は10月末まで利用がない。北邨理事長は「一度訪れた場所でも季節の違い等で新たな発見につながることもあるなど、出前ガイドならではの楽しさもある」と話している。
出前ガイドは有料で1コース500円から、対象は市内の施設等。問合せは市商工観光課【電話】0465・73・8031。
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