松田町の町民文化センターで2月28日まで、町指定文化財の展示会「直刀及び鏃(やじり)」が開かれている。およそ50年前に町内の個人所有の土地にあった古墳から発見され、同所有者が保管してきた直刀や鉄やじりなど、20点以上が並ぶ。
長さが異なる3本の直刀をはじめ、鉄製の矢じり、石でできた狛犬の置物などが木箱に収まる形で展示されている。いずれも約1400年前に作られた平安時代の遺物とみられ、直刀についてはさびがひどく、かろうじて刀の形を識別できるほどの状態だ。
昨年11月には公益財団法人・かながわ考古学財団による出土品の再調査も実施。「3本の直刀がそれぞれ違う時代に作られたとみられる」ことや、「前回の鑑定結果から1世紀早い7世紀代の遺物である」ことなど、本調査で新たに判明した結果に関する解説資料も、展示品の近くに置かれている。
町教育課の担当者は「そもそも、松田町に古墳があったことが知られていない」と指摘。「個人の方が大切に残されてきたことはすばらしいこと。展示を通じ、ぜひ古墳などに関心を寄せてもらえれば」と話している。
午前10時〜17時開館(月曜日休館)。問い合わせは町教育課【電話】0465・83・7021へ。
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