開成町はこのほど、情処報理等の事業を手掛ける「プライムサーバント」(東京都)と連携し、ドライブレコーダー(ドラレコ)を活用した防犯実証実験を行うと発表した。ドラレコを「動く防犯カメラ」に見立て、地域の防犯・防災に役立てるのがねらい。期間は2021年4月1日から22年3月31日まで。
実証実験では町の公用車10台にドラレコを1台ずつ取り付ける。記録した動画は同社が開発した市⺠参加型記録活用システム「CETRA(セトラ)」を活用して管理。このシステムは、ネットワーク上で映像を管理し、GPSの位置情報と時間帯で必要な動画を抽出することができる機能を備えている。これにより、事件や事故の際に警察からの問い合わせ等にも迅速な対応が可能になるという。町防災安全課は「防犯だけでなく、災害時など無線で現地の情報を伝えていた場面も映像で確認できるようになるため、的確に行動がとれるなど可能性が膨らむ」と期待を寄せる。
今回の取り組みは、全国の自治体向けに発行されている機関誌で町が参加自治体の募集を見つけ、昨年12月に応募した。最終的に全国3つの市町が候補に残り、人口の規模や管理する公用車の台数などの実態を踏まえ、開成町が選ばれ、期間中無料提供を受ける。
町の担当者は「実験を通じ効果を見極めることはもちろん、いずれは補助金の制度などを設け、町民の方々にも同取り組みに加わってもらい、町全体が安全・安心な場所になってくれれば」と話している。
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