松田警察署長に就任した 山口 政則さん 松田町在住 58歳
笑顔・温かさ溢れる地に
○…近年、被害に遭う人が後を絶たない特殊詐欺や交通事故。社会問題の一つに位置付け、これまでにも重点を置き、改善・解決に取り組んできた。「この地域の治安を預かる身として、地域の方のお力も借りつつ、松田署員が一丸となって詐欺や事故の検挙・抑止に努めていきたい」と意気込む。
○…初任地の横浜・山手署に配属となって以降、県内各署や県警本部で組織犯罪分析課、暴力団対策課、機動捜査隊などを歴任してきた。その中でも、何度も携わったのが「薬物・拳銃」にかかわる事案だ。過去には噂から張り込みをはじめ、実際に薬物の密売人の検挙につながったこともあった。「薬物は人をダメにするし、暴力団の資金源などにもなる。薬物違反は絶対になくしていかなければいけない」と、当時からの思いは変わらない。
○…大和市出身。３人きょうだいの２番目として育った。警察官へのあこがれは幼少期からあったといい「小学校の卒業文集に『警察官になる』って書いてあったんですよ」と頭をかく。やがて「将来は人の役に立つ仕事がしたい」との思いが本格的に定着していき、高校卒業後に警察官の道へ進むことを決意。父親の勧めで小学校１年生から始めた剣道は心身の鍛錬に役立っており、今では教士７段の腕前を誇る。
○…座右の銘は「継続は力なり」だ。仕事ではつらいことや苦しいことも多いが「続けてきたからこそ今がある。人の役に立てているかは分からないが、感謝されるとやってきてよかったと思える」と笑みがこぼれる。「温かみのある方々ばかり」というのが松田署管内の第一印象。この地域の平和を守るために、昼夜、今日も職務に励む。
