松田山山頂近くの最明寺史跡公園で4月10日、最明寺例祭(松田町庶子自治会主催、青木治会長)が行われた。今年は同寺開山から800年の節目でもあり、自治会の役員やOB、松田・大井両町長らおよそ30人が参加し、この地を切り開い た浄蓮上人(浄蓮房源延)をしのんだ。
時間になると関係者の先導で、ほら貝の音色とともに現・最明寺(大井町金子)の加藤宥教住職をはじめ、近隣の寺の住職らが法要の場となる護摩堂跡に移動。「善光寺如来」と刻まれた石碑と、安置された「阿弥陀如来立像」(お善光寺様)を前に経をあげ、参列者は焼香をあげた。
寺は1221年に建立、「西明寺」と名付けられた。1469年に現在の大井町への移転に際して「最明寺」に改められたと伝わる。また、例祭は1830年に浄蓮上人の600回遠忌を機に、先祖供養の法要「施餓鬼会」として始まったとされる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、参加者の調整や法要後の会食を見合わせるなど、例年よりも規模を縮小して実施された。青木会長は「例祭を無事に行え、新しい百年のスタートを迎えることができた。801年、802年と今後もこれまでの伝統を守っていきたい」と話していた。
仏像の巡行供養
近隣地域では例祭後に、仏像の巡行供養が行われる。およそ3カ月かけて、町指定の文化財「阿弥陀如来立像」の小型のレプリカが家々を回る予定となっている。
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