南足柄市の福沢小学校(守屋亜津砂校長)でこのほど、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を活用した出張型の授業が行われた。神奈川県の「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念の普及などが狙い。3〜4年生約140人が、親しみやすいロボットとのやり取りを通じ、意見を交わすなどして、他者への思いやりや親切心について考えた。
県は「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念を普及するため、ソフトバンク、県教育委員会などと連携。小学生を対象にしたペッパーを活用した教材を制作していた。昨年度にプレ授業が行われ、今回の本実施を迎えた。
この日は「ペッパー」が福沢小に転校してきたり、街中で高齢者や外国人を見かけたりしたとの想定のもと、自分たちにできることを考えた。児童からは「段差があるところではペッパーを抱いて持ち上げる」「人が道に迷っていたら、指で方向を示してあげる」といった意見が出され、それに対し、クラス教諭がフォロー。相手の立場を考え、思いやりのある行動について考える気持ちを後押しした。
県によると、今年度は福沢小を皮切りに、県内20校程度で同授業を実施する計画という。守屋校長は「とてもいい機会をいただいた。子どもたちにとってすぐに行動に移すのは難しいと思う。一人一人が自分なりに考えて、少しずつ行動に移していかれるような人になってくれれば」と願っていた。
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