松田町寄在住の小西二三夫さん(80)が今年5月に町内の県道沿いで見かけ、撮影した動物。自然動物に詳しい、町自然館の渡邊建雄館長により、国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカだったと分かった。
小西さんは、今年の5月中旬車で自宅から秦野方面に向かう途中、寄地区の県道沿い「田代向バス停」近くの石垣の上にカモシカを見つけた。近くに車を止め、少しずつ近づきながら、自らのスマートフォンでその様子を撮影。「背丈は1mちょっとあり、黒っぽいきれいな毛並みをしていた」と小西さん。「寄に住んで20年ほど経つが、初めて見る動物。目が合っても逃げることなく、自分が立ち去るまでその場にいた」という。
家に帰ってからインターネットなどで動物を調べたが、正体は分からなかった。7月上旬に町観光経済課に改めて問い合わせたところ渡邊館長から「ニホンカモシカに間違いない。深山に生きる動物が人里に出てくることは珍しい」と返答があったという。
小西さんは「まさかニホンカモシカに出会うとは。貴重な経験をさせてもらったような感じ」と驚いている。
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