町のシンボルの「ひょうたん」を守ろうと、大井町ひょうたん文化推進協議会(金光和子会長)が昨年から、町役場やシルバー人材センターの協力を得て、育成に力を入れている。
1970年代に上大井駅の駅員による育成・栽培がきっかけで広まっていった大井町のひょうたん。町商工振興会が町のシンボル化やまちおこしとして普及を進める中、94年にはひょうたんの育成栽培や加工、ひょうたん文化の創造を目的とした「ひょうたん文化推進協議会」が発足した。
会は「育成」「踊り」「太鼓」の3部門を柱に「大井よさこいひょうたん祭り」で多くの人に親しまれ続ける「よさこいひょうたん踊り」などを考案。このほか、町外での披露、食用ひょうたんを使った商品の販売など、メンバーが分担して少しずつ町内外での認知度を高めてきた。
危機乗り越え
シンボルであるひょうたんの世話は、協議会発足当初から育成部門の男性メンバーが担当。20年以上にわたり、上大井駅やひょうたん池、けやき通りで育つひょうたんの芽摘みや水やり、周辺の掃除などを行ってきた。
育成部門は当初20人近くの会員がいたというが、高齢化による作業負担などを理由に年々減り続け、数年前には7人ほどまで落ち込み、今春には全会員が退会している。育成の担い手を失うことはシンボル存続に関わる危機だった。
これを受け、協議会や町が今後の方針を検討。在籍メンバーには育成ノウハウがなかったことから、長年育成に携わっていた男性会員の指導の下、女性会員を中心にシンボル維持に向け動きだした。現在は町職員やシルバー人材センターの力も借りつつ、協議会として育成を続けている。
金光会長は「協議会として、かつて100人近くいたメンバーも今は35人。それでも、人手がないからと言って町のシンボルを絶やすわけにはいかない。どうにか頑張りたい」と話していた。
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