今年の松田警察署管内の交通事故発生件数は8月末現在で146件、死者3人、負傷者185人となっている。
発生146件の内、65歳以上の高齢者が関連する事故は58件で、全体の約4割を占めており、ここの対策が課題の一つ。松田警察署の 藤智史交通課長=写真=は「交通ルールを守るのはもちろんですが、特に夕方から夜間にかけては自分の存在を周囲に気づいてもらうことが大切」と呼びかける。
県内の交通死亡事故には歩行中が多い、65歳以上の割合が高い、横断歩道以外の場所を横断中に発生しているという特徴があるといい【1】斜め横断をしない【2】赤信号で渡らない【3】横断歩道を渡る【4】車両の直前直後を横断しない【5】車道を歩かない【6】明るい服装や反射材を着用するなどの徹底を掲げている。
このほか管内は国道246号、同255号と主要国道が2路線あることで幹線道路沿いの追突事故などが目立つ。考えられる原因の一つが運転しながらのスマートフォン等の操作や通話等だ。画面に意識が集中するあまり周囲の危険の発見がおくれ、大変危険。仮に時速30Kmで走行していたとしても、僅か2秒の間に16m以上も進むとされ、歩行者が横断していたり前の車が減速・停止などしていれば事故になる可能性が高い。「ながら運転や『使い慣れた道だから』と勘に頼った運転は事故に直結しますので絶対にやめましょう。また、車両の走行速度の低下は交通事故の抑止や被害軽減につながります。速度標識を守って運転しましょう」と 藤課長。
移動オービス配備始まる
同署管内では、持ち運び可能な車両速度計測装置・移動式オービスが導入されている。道路沿いに設置し、違反速度を検知すると自動的に運転者を写真撮影。データを本部に自動転送し、後日出頭要請をするシステムだ。従来の定置式(レーダー)と違い、違反車両を停める必要がないため安全。このほか、生活道路など狭い場所でも取締りができ、人員も最小限に抑えられるなどのメリットがあるという。
今後は、これを活用し「神出鬼没的に取り締まりを実施していく方針」だという。
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